大学卒業後、最初に就職した会社からの転職を考えていた時に、地元の福岡県に「ヤマップ」という会社があることを知りました。ちょうど自分自身も登山を楽しんでいた時期だったので、実際にアプリを使ってみたり、会社のことを調べるうちに、入社して自分のスキルを生かせることが多いのではないかと思い、採用面接を受けました。興味がある分野のアプリ開発を行っているという点も選んだ理由の一つです。
現在はAndroidスマートフォンのアプリ開発グループのリーダーを任されています。業務は、アプリの機能追加や改修などが中心です。最近は2023年12月に追加された、登山中に同行者の位置を確認できる「グループ位置共有機能」の開発などを行っていました。自社が行うサービスに関わるアプリの開発に携わることができるので、その先にいるユーザーからの反応なども楽しみですし、愛着をもって仕事をすることができています。
2020年11月にリリースした、登山ルートから外れた時に通知が鳴る「ルート外れ警告機能」は、私がアイデアやロジックを提案して採用されたものです。開発も私が中心になって進めました。プレミアムコースのユーザーを対象に登録したきっかけを聞いたアンケートで、「ルート外れ警告機能」が第2位に選ばれたことや、データ解析からもしっかり利用されている機能であるということがわかり、ニーズに合った機能を開発できてよかったと思っています。
コロナ禍を機にリモートワークが中心になり、多くの社員が自宅で仕事をするようになったのですが、「ヤマップ」にはシーズン毎にランダムで集められた社員5~6人と業務時間中に山に行ける社内登山制度があります。使い手の目線に立ってサービスを磨いたり、そういった交流の機会を通してさまざまな事業部・チームのメンバーと人間関係を構築することができていると思います。
ユーザーとの距離が近いアプリを自社開発できることが、私にとって「ヤマップ」の魅力です。もし受託会社のエンジニアとして他社のアプリを開発していたら、実際に利用するユーザーやサービスのことを今ほどは考えないのではないかと思います。また、今年からAndroidチームのリーダーになったので、メンバーがのびのびと仕事を進められるような雰囲気づくりをしていきたいと思いますし、自分自身も楽しく仕事に取り組みたいですね。
アプリ開発というとプログラミングに目が行きがちですが、社会人としての仕事はいわばなんでもありの総合格闘技。プログラミング以外のスキルも生かせる場面があります。例えば、登山やデザイン、整理整頓好きなど一見プログラミングとは関係ないことが、この職場では業務を進める上で役立っています。ある特定の分野で突出した存在になるのは難しいかもしれませんが、さまざまな分野に興味関心をもって触れていると、きっと強みの一つになると思います。
※掲載情報は取材当時(2023年12月時点)のものです