高等専門学校を卒業後、約10年間働いた愛知県にある自動車の内装部品の製造販売メーカーから地元の福岡にUターンすることを決め、転職先を探していました。その中で「ローム・アポロ」が設備の内製化にも取り組んでおり、より深くものづくりに携わることができるのではないかと興味を持ったことがきっかけです。また、タイやフィリピン、中国といった海外に拠点がありグローバルに仕事ができる点にも魅力を感じました。
主に半導体を加工する設備の立ち上げ業務を担当しており、設備を安定して稼働できるよう調整作業や稼働評価などを行っています。また、品質向上やコスト低減、生産量アップに繋がるような改善業務も行っています。業務時間の多くは現場で作業を行っていて、自分が調整した設備が安定して稼働しているのを見るとやりがいを感じますね。前職では現場経験の少ない状況で企画・設計していたことにジレンマを感じていたため、実際に現場で手を動かして技術力を身に付けられる現在の仕事に満足しています。
入社後に初めて担当した、タイ工場に導入する設備の立ち上げ業務です。初めての業界だったのでわからないことも多く、先輩方のサポートを受けて試行錯誤しながら業務を行っていたことを覚えています。立ち上げ業務の経験を重ね、今ではマニュアルを作成し人に教えることができるようになりました。そういった経験を重ねるごとに自分に技術が身に付いていくことを実感でき、現地に導入した設備が実際に安定して稼働しているのを見た時は感動しましたね。
私のように中途入社の方も多く、社員の皆さんがフランクに接してくれるので打ち解けるのは早かったです。新卒入社の10年定着率96%という数字からもわかるように、働きやすい職場だと思います。技術部には若手はもちろん、気さくなベテランも多く、これまでの経験やノウハウの話などを聞くことができるのが興味深いですね。業務以外では、会社のフットサル部に入って業務後に体を動かしています。他にもバスケ部やバドミントン部、農業部などもあり、参加している社員が多いです。さまざまな部署の人たちと交流できるのもいいですね。
若いうちから仕事を任せてもらえる機会が多く、技術を身に付けて成長できる環境が魅力です。不安もありましたが、しっかりとした教育やサポート体制の上で実践させてもらえるので着実に技術を身に付けることができたと思います。またグローバルな現場を経験できることで、国内だけの常識にとらわれず、異文化の考え方や仕事の進め方に対する理解が深まったことも自分自身の成長に繋がったと思います。これからは自分の中で軸となる技術や知識を磨き、将来は海外の工場管理にも携わってみたいと思っています。
ぜひいろんなことに積極的に挑戦してください。就職活動をする上で、自分のやりたいことや強みがはっきりしている人は少ないと思います。興味がないことでもやってみると面白く感じたり、自分の中に気付きが生まれたりすることもあるのではないでしょうか。何事に対してもまずやってみることを大切にして、自分の可能性を広げていってください。
※掲載情報は取材当時(2023年12月時点)のものです